男「心配しなくても、俺を好きになるようなやつなんてお前くらいだよ」
女「そんなことないよ!男くんが知らないだけで、実は結構モテるんだよ?」
男「心配性のお前がいったところで説得力ねぇよ。どーせまた変な勘違いでもしてんだろ」
女「委員長さんとか部長さんとか、あと眼鏡さんとか、男くんが好きだって言ってたもん!」
男「そいつら全員男だろうが!俺にそっちのケがあったらお前となんか付き合ってねぇ!」
女「………それもそっか」
男「しかしこんなクソみたいなやり取りで俺は本当に女子からモテていないという事実が明らかとなった……」ゲンナリ
女「モテたいの……?」ハイライトoff
男「いやっ、女がいてくれたらなんでもいいです」
女「や、やだなぁもうっ!男くんったら」バンッ
男「あがッ!?」グキッ
女「きゃあ!大丈夫?男くん!」
男「い、いい加減……お前は自分の怪力を自覚しろ……」ピクピク
女「ご、ごめん……」オロオロ
【部室】
男「うぃーっす……」
部長「や、来たかね男君」
後輩「あ、せんぱーい、お疲れ様です」
白衣「………………」ガガガガガ
男「今日は何作ってんすか?」
部長「ふっ、完成したら教えてやろう!」
男「えー、いいじゃないっすか。俺だって物理部の一員なんですし」
部長「これは私が設計し、白衣君が組み立てる……いわば、物理部史上最高傑作となるものなのだ!そうやすやすと教えてやるわけにもいくまい」
後輩「私たち後輩は自分の製作をやれ、だそうですよー」
男「ちぇっ、どうせまたロクなもんじゃないだろうに……」
部長「舐めてもらっては困るなぁ、この作品は、完成したらノーベル賞も間違いなしのものだぞ?」
男「ははっ、それは凄いっすね」
後輩「完成す・れ・ば、ですけどねー?」
部長「ぐぬっ……」