俺「何か、欲しいものは…?」
彼女「一緒にゲーセン行きたい」
俺「それは…もうちょっとしたらにしようか。」
彼女「ゲームしたいね。」
そんなこと言われたら、悲しくなるだけだった。
彼女「病院の中散歩したいなあ。」
俺「それなら」
俺は看護婦さんとお母さんに聞いて了承を得て、車椅子をひいてちょっと外まで行くことにした。
俺「喉かわかない?辛くない?」
彼女「そんな大丈夫だよwよそよそしいのやめてw」
彼女「あ、でも欲しいもんあるぜ~」
俺「え、なになに?」
彼女「スケッチブックが欲しいな」
俺「あ、なるほど。それならクロッキー帳なら俺今持ってる。」
彼女「ほんと?やった、それなら絵描きたいな。」
ラウンジみたいなところで、おれは彼女にクロッキー帳を差し出した。
車椅子に座る彼女の体を支えつつ、ペンとクロッキー帳を渡した。
彼女はゆっくりと絵を描き始めた。