そこには、彼女が好きなアーケードゲームのキャラクタたちと、なにやらメッセージ描かれていた。
そっとそれを恥ずかしそうに俺に渡す。
「迷惑かけてごめんなさい。こんな病人と一緒にいて楽しい?」
それは多分彼女の大きな不安だったんだろう。
これを、口に出して聞くことが出来なかったんだろう。
俺は泣きそうになった。
俺「何いってんの?」
俺「俺は吹石さんといる時が、一番楽しいよ」
俺はハッキリ伝えた。絶対に変な不安を持ってほしくなかった。
彼女「よかった。ありがとう。」
彼女は小さく笑った。
俺は彼女の頭を撫でたけど、ヘタレだからそれしかできなかった。
頭を撫でると彼女は笑って「わんわん!」と言った。
本当に、こういうとこがあるから俺は惹かれてしまったんだろう。