なんで千尋くんが謝ってるんだろうとか、なんで私は千尋くんを謝らせてるんだろうとか、
どうして千尋くんは怒らないんだろうとか、どうして千尋くんはこんなに優しいんだろうとか、
これまでのデートのこととか色々色々思い出して、本当に自業自得なんだけど、私が辛いなんて言っちゃいけないんだけど、すごく悲しくて泣きました。
今すぐ謝ろうって、ちゃんと思ってることを伝えようって思って電話をしました。
でも、そのときはもう既に遅くて着信拒否されてました。
メールも通じませんでした。
そして千尋くんとは疎遠になります。
それでは、高校三年生になってからの話をしますね。
私の学校は高校三年で進路によってクラスが変わるので、クラス替えと言っても実質生徒がクラスを選べるようなものでした。
私は当然千尋くんのことがまだ好きで、千尋くんは国立文系クラスに行くと知ってたから、
私も国立文系クラスにしました。
私だけ完全に下心でした。
国立文系クラスは少し人数が少なくて、名字が遠くても割と席が近くなったりとかあって、
そして出席番号的に幸運にも、千尋くんの斜め後ろの席という素晴らしい位置を確保しました。
このときほど私の名字と、父親に感謝したことはない気がします。
この席の利を逃す訳にはいかない、と私は千尋くんと初めて学校でちゃんと話しました。
無視されたらどうしようとか、めちゃくちゃ緊張したけど、千尋くんは拍子抜けするほど普通で、全然違和感なく相手をしてくれて、なんとか話し相手程度になれました。
そして話してて分かったのですが、学校の周りのほとんどが、千尋くんの仲良い子でさえも、罰ゲームのことを知らなかったんですよ。
千尋くん曰く「なんかそういう後から言うのって負けた気がするから嫌だったからねww別にお前のためじゃないよ」とのことで。
超イケメンですよね。悪口の一つや二つあってもいいのに、何もなくてなんか本当に身にしみて後悔しました。
少し、落ち込みました。自業自得だけど。
ヤバイ思い出して泣きそう