「佐山君、時間厳守だよ!次は気をつけてね!お仕置きしちゃうからね!」
部長の言葉は優しいようで意地悪です。
だって、こんなの3年が用意したに決まっています。
「先生!佐山君の水着、おかしくないですか?いつもより、ずいぶんちっちゃいように見えます。女子ばかりの中で、あんな格好していいんですか?」
私は反論したかったのですが、とてもそんな状況でもありません。
何せ1人です。
「佐山君!試合前の重要な合宿の初日に不謹慎ですね?それとも私たちに自分のが大きいということのアピールがしたいの?それか見て欲しいとか?見られて興奮しちゃう?」
とても先生と思えない言葉を被せてきます。
「佐山君、それでいいから、全員の前でラジオ体操やってよ!いつも通りしっかり伸ばして曲げなきゃだめだからね!」
さらに部長の言葉が続きます。
そう、いつも最初はラジオ体操で身体をほぐすところからスタートしています。
でも、こんな状態でやったら確実にはみ出てくること請け合いです。
みんなの前に立つと、目の前には30人くらいの女子たちが体育座りで私のことを見上げています。