男「分かってるって。とりあえず笑子にそれとなく聞いてみるよ」
友「・・・そういえば昨日から気になってたんだけど、笑子ちゃんの事なんで呼び捨てなんだ?」
男「え?幼馴染だからだろ?」
友「な!初耳だぞそれ!何故に隠していた!」
男「隠すって、別に聞かれた事ないだろ」
笑子は家が近所で小学生の頃からの知り合いだ。ラブレターとかは、いかにもあいつがやりそうなジョークだった。
友「なんかそうなると話がややこしくなりそうなんだけど?大丈夫か?」
男「なぜ?簡単だろ。俺がお前の気持ちをそれとなくあいつに伝えてやるって!」
友「うぉぉ!慎重にね?お願いだから慎重にね?」
教室にはすでに笑子がいた。実をいえば、この数日間おれは意図的に笑子を避けていた。
男「おう!慎重にいく。ステーキの焼き方でいえばヴェリー・ウェルダンだな!」
友「ちょ!それ焼き過ぎ~!しかも意味わかんねぇ~」
教室に入ると笑子の席に忍び足で近寄る。
友「・・・もうこの段階で不安てどゆこと」
男「よ、よう。笑子。」
実はこの数日俺は意図的に笑子を避けていた。理由はすぐにわかる。
笑子「あ!男、おはよう」
男「・・・おはヨーグルト」
笑子「あはは!」
男「・・・コマネチ!」
笑子「あはは!」
男「ほれ、裸踊り~」クネクネ
笑子「あはは!もう、男ったら朝から面白過ぎるよ~」
ダメだ!こいつといると、俺はダメになる!
女さんと話すようになって気付いたのだが、笑子は異様に笑いの沸点が低いのだ。こいつのレベルに長いこと合わせていたから俺は今苦労している。それに気付いたのだ。