カラオケルームに入ると同時に俺はリモコンを操作し、マイクをひったくった。
男「うぉぉお!どれだけガンバリャイイィ~だ~れかのぉぅつぁめなの~うぉぉぉ!」
笑子と友は男のハイパーハイテンションモードに呆気に取られつつ、冷静にソファに腰掛ける。友は自然に笑子の隣に座った。
友「おぉ、初っ端B’zかよ!飛ばすネェェ!!」
笑子「あははは!私達も負けてられないね!」
男「そしてぇつぁつぁくあう!ウルトゥラソゥ!ヘイ!うぉぉぉ!」
友「は、はは。ちょっとウゼぇ」
笑子「あはははは!ねぇ、友君は何歌う?」
友「そうだなぁー。ミスチルとかかな?」
男の異常すぎるテンション、カラオケルームという密室、さらに隣同士という環境が笑子と友の間にあった微妙な距離間を取り除いた様である。
男「・・・ウルトゥラソゥ!・・・ウルトゥラソゥ!・・・ウルトゥラソゥ!」
同時刻
「うぉぉお!どれだけガンバリャイイィ~だ~れかのぉぅつぁめなの~うぉぉぉ!」
女友「お隣五月蝿いなぁ、よし、私らも楽しも!」
女「うん!」
女友「さてと、まずはアユかな・・・と」
「そしてぇつぁつぁくあう!ウルトゥラソゥ!」
女友「お隣うるさ!」
女「ハァァァイ!」
女友「女っち!?」
女「あ、ゴメン。私、B’z好きなの。」
女友「あ、うん。それはいいよ。私も好きだし。でも、隣の歌にノルのはよそ?」
女「・・・うん。分かった」
女友「よし、よし。分かればいいのよ。さてと、リモコンを操作してと、ピポパポ・・・と」
「ウルトゥラソゥ!」
女「ハァァァイ!」
女友「女っち⁉︎」