男、幼「はい」
店長「…実は…光が弱いからわからないだけで…少しでも明かりがある限り光っているのだが…。…とにかく、光源にこれを二つ…互いの距離は離れすぎず近すぎず…だんだんと近づけていく。すると…」
男「うわっ…!…すごい…!」
幼「…なんて、綺麗…!」
店長「…二つのちょうど真ん中を中心に、虹が出来る…」
幼「不思議…」
男「そうだね…」
店長「…この虹は、君達のシアワセだ。…光を当てないと気付かない…触れる事の出来ないシアワセ…。…硝子で象られたシアワセは壊れやすく…少しずれるだけで霧散する…が…それを守っていく事には大きな意味がある」
店長「…虹を象るのは…この組み合わせのみ。…もし、この組み合わせではない硝子玉がこの場所にあったところで…決して虹は出来ない。…この虹を…忘れては…いけない」
男「…」
幼「…」
女「…」
『幼「何を言ってますか少年!そんなお金をなるべく使わないデートなんて中学生じゃあるまいし。お小遣いだって高校入ってたくさん貰ってるんでしょ?」
男「何故それを…ていうか、毎年俺の誕生日にはキーホルダーですませるくせに」』
女「…。…」
『幼「このネックレスぅ~、欲しいなぁ~っ」
男「しょうがないな…いくらするの?」』
女「………」
『男「いやっこれはマツコフレンドとしてだからねっ?好きだからとかいう気持ちからじゃ本当になくて…」』
女「…。―……。」
『男「もちろん大事にします!」
幼「私もです!」』
女「―――…」。
放課後
幼「男君、男君!今日は帰る前に近くのゲーセンに繰り出さない?いやあ、アイマスの台無くなっちゃう前にもう一回だけやりたくなってしまいましてー」
男「男はね、男だよ。」
幼「…気持ち悪いよ?」
女「…幼なじみさん」
幼「おおぅ、女さん。どうしたのー?…っと、そうだ!女さんに男君からプレゼントがあるらしいよ!」
女「…プレゼント、ですか」
男「そうなんだ。ほらこれ。マツコ2等身キーホルダー。原価で言えば2500円の高級なヤツ」
女「…ありがとうございます」
女「…ありがとうございます」
幼「ちなみにそれ、男君のケータイについてるストラップとおそろなんですよっ」
女「…へー、すごいです」
幼「話遮っちゃってごめんね。女さんの話はなんなのかな?私に用事があったみたいだけど」
女「…はい。ここじゃ話しづらいので、ちょっと来てもらえますか?」
幼「うん、大丈夫だよー」
女「…すみません。私もこの後部活ですので時間は取らせませんから」
幼「私は一向にかまわんっ!どうせこの後の予定なんてアイドルおっぱい触るぐらいだったしね!」
女「…??」
男「男はね、男だy」
幼「うざいわ!」
屋上
幼「こんなところにまで来るなんて…やっぱり男君関係かな?あ、空いてる日がわかったとかですかい?」
女「…どうしてですか?」
幼「うん?何がかなー?」
女「日曜日ッ!」
幼「(ビクッ)」
女「………どうしてですか?」
女「………どうしてですか?」