体育で俺はクールに腕組みをしながら軽く見下しながら傍観するというのがカッコいいと俺は本気で思っていた
ある日の体育で俺はいつものように後ろの方で腕組みをしながら突っ立っていた
その日の授業は跳び箱
実は俺は跳び箱が大の苦手で5段すら飛べるかどうか怪しかった(というか運動神経は皆無)
しかしその日に限ってクラスのDQNが絡んできた
「おいおいwwwお前いつもボサッとしてるけど本当は何もできねえんじゃねえの?www」と煽ってきた
頭にきた俺は「何いってんだ、8段くらい余裕だぜ?」とつい見栄張った事を口走ってしまった
盛り上がるDQN達、焦りに焦る俺
とうとう俺は跳び箱8段の前に立った
心の中で「余裕だろ」と思いつつ全力疾走
跳び箱前にあるバネを俺はおもっくそ踏んだ
そしたら上に向かって飛ぶはずが前方方向に飛んでしまい
俺は跳び箱に顔面から激突
鼻血はだらだら目は涙でグチャグチャ
赤ちゃんのように丸まって先生が来るまで声をあげながら泣いた
死にたい
俺の学校では夏休みに入る前に運動会をしていたんだ
当然まだみんな中学生みんなそれぞれの種目の練習に全力だった
しかし跳び箱の一件でまだ懲りずにみんなを見下しながら傍観していた俺は「すんげーくだらねー」と馬鹿にしていた
それで種目選びで俺は関係ないからお好きにどうぞと言わんばかりに寝ていた
そして起きた
愕然とした
まさかの2000m走に俺が大抜擢されていた
当日の運動会で死んだ事は言うまでもない
運動会の最後の種目はクラス対抗リレーだった
クラス対抗リレーはその名前の通りクラスの全員がでるリレー競技
俺は何を血迷ったのかリレーで俺の番が回って来た時
忍者走りをした
頭を下げて腕を飛行機の羽根の如く広げ走った
俺はつまづいて顔面から転んだ
そのせいで一位独走状態だった俺のクラス最下位まで転げ落ち
俺は鼻を骨折しみんなから袋だたきにされた
そんな運動会の思い出
死にたい