「Aちゃんから電話が来て、なんかおかしかった。
直後に嫁の会社の携帯にメール着たから、正月なのにおかしいと思ってみたよ。」
嫁はそれだけでなんか感じるものがあったみたいで
何も言わずに俺の前に座った。
無表情にこっちを探るみたいだったのが他人みたいに見えた。
「携帯見せて」
といったけど嫁は黙ったまま。
こっちもだいぶ神経が高ぶってて、なんかもう怒鳴りだしそうになってた。
「何?見せれないの?見せてっていってんの。さっさと出せよ」
みたいになんかもう言葉が上滑りしてどんどん勝手に出てきた。
嫁は黙ったまま自分の携帯を探してた。
そこにあるでしょ。ってさしたら、
こっちをにらんで
「もう見たんでしょ」って言ってきた。
そのとおりだけどすごく腹が立った。
結局携帯を嫁に持ってこさせてメールを読み上げた。
嫁は黙って聞いていた。
ただ、304が言ってくれたみたいに自分が別れたいのか別れたくないのか
何がしたいのかなんて考えて行動してなかった。
ただ、嫁を傷つけたかった。
Aちゃんが良い人ほど男に見れない。ってメールにも
だんながどうこうよりこれはわたしのほうの問題だって書いていた。
3年間がんばってきたのに。っていうのは
毎日5回は好きだというとか、沈黙が続いたらハグをするとか。
朝自分が先に出るときには寝てる俺にありがとうといってから布団を出るとか。
なんか俺も知らなかった嫁なりのルールを作ってたことも書いてた。
好きな男との話を書きながら、時にはのろけながら
日によってはAちゃんに俺とのことも書いていて、
読んでいくうちにどうしていいかわからなくなった。
嫁はずっと黙ってるから、結局こっちから聞いた
「どうしたいの。何、そいつといつあうの。で、何する気なの」
正月早々なんでこんな思いしなきゃなんないんだよ。
とか、腹立ちをそのままぶつけた。
嫁の目は水っぽくなってたけど、泣かなかった。
「ごめん」
とだけいってうつむいてしまった。
「何が、何について謝ってんの」
俺はなんとか嫁に言わせたかった。
自分が一発やれば楽になるかもとか、
男と寝ようかと思ってたことを俺の前で言ってみろって感じになってた。
弁明してみせろよ。黙ってるのは卑怯だろう。
嫁はこっちを見ていった。
「あなたがいるのに、他の男とやろうとしたこと」
ドストレートだった。
正直言葉がストレートすぎて、
え、、、。みたいな感じになった。
嫁はそのままこっちに聞いてきた