リゾートバイトなのか?
時給x
肉体危険度38 精神危険度-500 楽しさ50
サーフ釣りにハマってたころ、茨城の某海岸でよれよれの爺さんに声をかけられた。
当たり待ってる間に、暇なら買い取るからシーグラス集めてくれない?ってことだった。
シーグラスとは、捨てられたガラス製品が海で割れて削られて滑らかになった物で、それなりに綺麗に見えるもの。
朝マズメも過ぎて暇だった我々は夕方までシーグラスを探し集めた。
意外にもシーグラスは探すとそこそこ見つかるので、結構楽しく集めた。四人でレジ袋いっぱいに集めて、もー見つからねえよ~ってなってから、さっき教えてもらった爺さんの携帯電話に電話した。
爺さんは無茶苦茶喜んでくれて、俺らも楽しくなった。
そして、そのまま爺さんは去っていった。
あれっ、買い取るからって、、と誰もが言い出せず、ハハハ、、と笑って見送った。
帰り道、小さな売店でその爺さんが「沖縄の夢、、」みたいなラベルの貼ってあるシーグラスの詰まった小瓶を売っていたのを見かけたことは記憶から消してしまいたい。
ビラまき
時給900
肉体危険度10 精神危険度100 楽しさ50
とある小さなメンズエステ店(インチキ)のビラを都内で配るバイトをしていた。
この店は店長がいい加減で、働きたくなったら店に行って帰りたくなったら帰ればいいので働きやすくて他のバイトと並行して何年もやってた。
めったに店長から「今日働いて!」って言われないんだけど、大きなスポーツイベントがあったときは別だった。
渋谷スクランブル交差点みたいな警官がめちゃくちゃいる場所は無理だけど、それ以外にもサポーターが入り乱れる場所があり、そこに原付きで駆けつけてビラを「ばら撒く」。
文字通り、水を撒くようにビラを路上に散らかしまくる仕事。
店長いわく、以前そういう場所でビラ配ってたら、興奮したサポーターがビラの束を奪って紙吹雪みたいにばらまいて遊んでたら客が増えたらしい。
個人的にはやだな~って思ってたけど、ばらまくのは楽しかった。
俺は見てないけど、テレビにビラが映ることもあるらしいし、それを見てひでえ店だ!って思う人はそもそも最初から店に来ないし、へえーこんな店あるんだって思う程度の人はとりあえず店の名前は覚えるらしい。
片付ける人が可哀想になって、翌日自主的に掃除しに行ってたからもうやりたくない。けど楽しかった。
原チャリを届けるバイト
日給五千円
肉体危険度90 精神危険度90 楽しさ35
内装屋さんから紹介してもらった。
バイク屋さんでは、新入学のシーズンになると安い原付きが売れるらしい。
免許取ったばかりの子のために、配達五千円で請け負ってるんだけど、たまに空気の読めない客がいるらしい。
関東で買ったのに、大阪の大学に進学するから五千円で届けてね~とか平気で言う客もいる。
そういう客も、親がお得意さんだったりするから律儀に届けてたバイク屋さんの代わりにトラックに原付き乗せてお届けするバイト。
単に色んな都道府県に行けるのが楽しくて金度外視でやった。