それでもログインだけはしてた
リコさんから返事が聞けるのはここしかないのだから
俺は1人で、競売で欲しいアイテムが1ギルで落ちないかなと1ギル入札を繰り返す馬鹿らしい行動を繰り返していた
特にやりたいことも無いし、レベル上げとかそういう気分でもなかった
ある日姉御がいたのでことの顛末を話して見た
姉御は黙って聞いたあとに言った
姉「やることやったんならあとは結果を待てよ結果を
胸張って待ってりゃいいんだよウジウジすんな
リコはこういうのをうやむやにするような奴じゃないしな、お前が1番知ってるだろ?」
と、ありがたいお言葉を頂いたので俺は素直に待った
1週間ぐらい待つとリコさんがログインしてきた
姉御が気を利かしたのかはたまたタイミングがよかったのか
LSを付け替えて俺とリコさんの2人っきりにしてくれた
リ「あのね…」
俺「あ、うん…」
リコさんもドキドキしてるんだろう
長い間がそれを物語っていた、俺は動悸動悸していたが
リ「あの日ね、嬉しかったんだ」
マジで?
何これ俺の栄光の未来が見えた?
リ「平日だったのに何も聞かないで触れずに普通に接してくれたのが」
え、そこなの?
まぁちょっと長くなるのではしょるわけだが
要するにリコさんもニートだったわけでね
親になんやかんやと言われるのが嫌で部屋に引きこもり気味だったりして
そんなんで誰とも接しないから劣等感がどうとかこうとか
知らなかったとはいえ普通に接してくれたのが嬉しかったんだとよ
俺「店長とかに行ってみるべきでは」
リ「…」
俺「…」
元々やっぱりインドア体質でニートを親に責められて引きこもったリコは
俺みたいにさほど心に耐久力があるわけじゃあなかった
とはいえ放っていくわけにもなぁ、放っておいたらエスカレートする可能性もあるし
俺「今日バイトは?」
リ「ある…けどシフトは別だから大丈夫だと思う」
俺「事情を話して休めば?」
リ「…今日人少ないから私いないと」
こう、なんつーか
私がいないと皆に迷惑が!って言う人ほどネトゲは抜けにくい
リコもそういう子だった
リ「それでとりあえずバイトすることにしたんだ」
俺「うん」
一体どういう関係があるのかよくわからなかったが素直に相槌を打った
リ「それで…私でよかったら」
頭の中で沢山の俺が全裸で走り回った
ジャイアント俺がおめでとうと俺に花束をくれた
ありがとーありがとージャイアント俺
高速で喜びをタイピングした、キーボードがぶっ壊れそうな勢いで
しばらく発狂したばりに喜んでたら妹sが「兄ちゃんがついに狂った!」と母親を呼びに言ったので慌てて静止した
ひとしきり喜んだ後に俺は聞いた