私は身をひるがえすと
「向うのドアから降りまし・・・」
と言いかけた瞬間、
「すみませ~ん。道・・・あけてくれますか?」
彼女はニコリと微笑んで
集団に話しかけているではありませんか。
(うわ、最悪。トラブル起きるなよ~)
こいつらの性根を知っている俺は、
ただただそう願うばかり。
「ハァ?向うから降りたらいーじゃん」
「マジうざってー」
「みてわかんねーの?うちら座ってんじゃん!」
願いは打ち砕かれました。
散々悪態をつく女子高生。
最悪の展開だ。
「・・・・」黙る彼女(部下)
「めざわりー」
「あんまウザイといじめちゃうよーw」
「どっかいってよ!うちらの邪魔なんですけど?」
そう女子高生が喋った刹那!
なんと彼女が、こともあろうか
その女子高生の手荷物を
次から次にホームへと
投げ捨て出しました。