学年主席のJKに宿題を
見せてもらおうとお願いをしたが
見返りを要求された結果・・・
学年主席のJK
あれは忘れもしない、去年の夏休みの終わり。
遊び呆けていた俺の宿題は、手付かずだった。
新学期まで、あと3日。万事休すだと悟った。
もう無理だと諦めかけていたその時、閃いた。
そう言えば、近所にガリ勉女が暮らしていた。
俺はすぐさまチャリを飛ばし、アポなし訪問。
なにせその女子生徒とは電話番号はおろかメアドもLINEも交換していない。赤の他人だった。
それなのにどうして自宅を知っていたかと言えば、それはひとえに席が隣同士だったからだ。
欠席の際にプリントを届けてくれと担任教師に頼まれた折、近所に住んでることが発覚した。
これも何かの縁だと勝手に解釈をして。
パパッと宿題を写させて貰おうと目論んだ。
ガリ勉女は学年主席。テストはいつも1番。
間違いなく、宿題は片付けている筈である。
そんなわけで、ピンポーンと呼び鈴を押すと。
『……何しに来たの?』
インターフォン越しに、不機嫌な声が届いた。