【※運命※】朝のバス停…少女「いつもここで会いますよね?」→少女と男は毎朝バス停で会う事によって自然と・・・

男「あ、ああ。いや、気にしてないから……」
男(良かった……そうか、友達の前だから恥ずかしかったのか……)

少女「あ、あと……これ、どうぞ」
男「え?本?読んでもいいの?」

少女「はい……別に隠すような本じゃないんで……さっきは急に言われて、驚いちゃって……」
男「そ、そう……じゃあ、ありがとう」
少女(き、気がつかないよね?)
男「これって……マッサージの本?」
少女「は、はい」
男「え?夢は整体師とか?」
少女「あ、いえ。その……お父さんが最近、疲れ気味みたいなんで……マッサージしてあげようかなぁって」
男「へえ……」

男(すげえいい子だ……俺もこんな娘が欲しいな……童貞だけど)
少女(き、気づいてないよね……昨日、後をつけちゃったこと……大丈夫、だよね……)
男「肩揉みのところを読んでたんだ」
少女「は、はい。それなら簡単そうだったんで」
男「そっか。偉いね」
少女「い、いえ。そんなことは」
男「はい。ありがとう。お父さん、きっと喜ぶと思う」
少女「そ、そうでしょうか?」

男「そりゃ、娘がマッサージしてくれるなんて嬉しいと思うけど?」
少女「でも……本を読んでるだけじゃ……よくわからなくて」
男「今日ぐらいお父さんで試してみれば?」
少女「あ、あの……よかったら、肩を揉ませてくれませんか?」
男「お、俺?!」
少女「い、いやなら、別に……」
男「あ、いや……じゃあ、やってもらってもいい?」

少女「は、はい。すいません……変なことお願いしちゃって」
男「いや……俺も最近疲れ気味だったから。悪いね」
少女「いえいえ……そんな」
男「じゃ、頼むよ」
少女「は……はい」
男(やべえ……手に汗かいてきた……)
少女(ひぃ……言わなきゃよかった……心臓が……爆発しそう)
男(俺、汗臭くないよな?大丈夫だよな?)

少女(私、汗臭くないよね?……くんくん……うん、多分、平気、だと思いたい……)
少女「うぅ……」
男「あ、あの」
少女「は、はい!?」
男「えっと……言いにくいんだけど」
少女「は、はい?」
男「全然、揉まれてる気がしないっていうか……」
少女「あ、すいません!こ、こうですか?!」

男「いだだだだ!!!骨!!骨を押さえてる!!!」

少女「すいません!!」
男「あはは……結構、握力あるね……部活ってなにやってるの?」
少女「卓球を……」
男「へえ……そっか卓球か……なるほどね」
少女「すいません……」
男「気にしないでいいから。―――あ、バスが来たよ」
少女「そ、うですね」
―――バス 車内
男(隣には座ってくれないか……ちょっと残念)
少女(酷いことしちゃった……)
男(でも、ああして肩を揉んでくれたってことは、少なくとも嫌いじゃないよな)
少女(嫌われてなきゃいいけど……)
男(そう言えば……一番最初に話しかけられたとき、あの子、何か言いたそうだったな……)
少女(マッサージ……これからもっと勉強しよっかな)
男(明日ぐらい訊いてみようかな……?いや、それは踏み込みすぎか……?)
少女(でも……もうマッサージなんて受けてくれないかも……)

男&少女(どうしよう……)

男(ま、また訊きたかったら言ってくれるよな)
少女(うまくなればいいだけ……お父さんで練習しよ)
運転手「ここから道路が荒れているため、少し揺れます。お立ち上がりなさいませんよう、お願いいたします」
少女「はぁ……」
男「ふぅ……」
―――火曜日 バス停

男「おはよう」
少女「お、おはようございます」
男「またマッサージの本読んでるの?」
少女「は、はい」
男「そっか。お父さんにはしてあげたの?」
少女「……はい」
男「歯切れ悪いね」

少女「あはは……痛がってました」
男「そ、そうか……」
少女「マッサージの才能、無いんだと思います」
男「いや、まだ始めたばかりじゃないか」
少女「でも……」

男「大丈夫だって。あ、バスが来たな」
少女(早くうまくなりたいなぁ)

―――水曜日 バス停
少女「……」
男(真剣だ……俺が来たことに気がついてない……)
少女「……ぶつぶつ……」
男(……なんか言ってる)
少女「ここ……を……もん……」
男(イメージトレーニングかな?)

少女「は!?いやいや!!無理無理!!」
男「―――ふふ」
少女「え!?あ……!!」
男「あ、おはよう」

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