【※感動※】後輩女「あなたはわたしと結婚するべきです」男「……そうなの?」

<2/22・WED>

先輩女「こんにちわー」ガチャッ

後輩女「女先輩……こんにちは」カタ

先輩女「あれ、後輩女ちゃん一人? 男くんは?」

後輩女「ついさっき煙草に行きました」

先輩女「そっか。今日もロングピース二箱くらい消費するつもりなのかねー」

後輩女「……? 男先輩はそんなに吸わないって言ってましたよ?」

先輩女「そうなの? へぇ、節煙してるんだ」

後輩女「一日十本くらい、って前に聞きましたけど……前はそんなに?」

先輩女「相模原にいた時からしょっちゅうぷかぷか吸ってたみたいよ。デスクの引き出しにカートンで入ってたりね。でも彼、仕事が早いから。
そんだけ席外してても仕事はきっちりだった」

後輩女「………………」カタカタ

先輩女「あんなに強い煙草を一日二箱も吸ってたら、男くんも長生き出来なさそうだねぇ」

後輩女「同感です。少しは身体のことを考えるべきです。十本でも多いのに……」

先輩女「後輩女ちゃんからも言ってあげてよ。あたしからじゃ意味無いと思うし」

後輩女「………………」

先輩女「それに言っても言ってもいつまでも敬語だしね。直属の後輩にも丁寧語使うくらいだから、あの体は仕事用なのかな?」

後輩女「男先輩、普段は砕けてますよ? わたしと話す時は『俺』って言いますから」

先輩女「そうなの? そんなのあたし聞いたこと無いなぁ」

後輩女「そう……なんですか」

先輩女「……後輩女ちゃん、よほど気に入られてるのね。羨ましいわ……」

後輩女「………………」

先輩女「ま、嫉妬したってしょうがないよね。きっぱり振られちゃったし」

後輩女「いえ……そんな」

先輩女「自虐しないとね、やってらんないのよ。それくらい本気で想ってたから。他の男を見ようとしてもね……どうしても彼と比べちゃうの。
そうするとどんな人でも物足りないのよ。彼より格好良い人も、彼より仕事が出来る人も世の中にはいるだろうけど、何かオーラが
違うって感じ。表面は明るいんだけど、心の底に何かを持ってる……わかんないけど、そういうとこが好きなんだな」

後輩女「何かを……」

先輩女「うん、多分『信念』みたいなものなんだろうな……それが彼の中であたしは合わないと判断したんだと思うよ」

後輩女「………………」

後輩女(あの時のいつもと違った雰囲気は……そういうもの……なのかな)

男「ただいま……あぁ、女先輩、お疲れ様です」ガチャッ

先輩女「男くんおかえり。ちょっと話があってね」

後輩女「……おかえりなさい」ポツリ

男「話とは?」

先輩女「後輩女ちゃんも聞いといてね。先週のミキサーの羽の件ね、不具合が出た相模原だけじゃなくて一関も取り替えることになったから」

男「あぁ、承認通ったんですか。両方同じもの使ってますからね」

先輩女「そこで相談なんだけど、二ヶ所とも交換後に品質チェックしてもらいたいんだけど、良いかな?」

男「もちろんです。機具の交換直後は積極的にやりたいです」

先輩女「うん、ありがと。交換は今週の土日にラインが止まってる時にやるから、チェックは出来れば来週中にはお願いしたいのよ」

男「わかりました。チェックする順番に指定はありますか?」

先輩女「無し。でも早めが良いわね」

男「じゃあ日曜日に一関に前入りして、月曜日の午前中にチェック。新幹線に乗って帰ってきて夕方に相模原のチェックで」

先輩女「一日で? それキツくない? いくら早めって言ってもそんな強行じゃなくても良いよ?」

男「私は大丈夫です。それより生産ラインのチェックが無いまま動く方が不安ですね」

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