キャアアアアアアア
イヤアアアアアアアアアアアアア
タラ「騒がしい…ですぅ!!」
ズシャァッ
タラちゃんは人工悪魔達を素手で次々と撃破していく
タラ「タマァ、好きに食べて良いですよぉ」
タマ「…ニャァーッ」
タラちゃんはタマの首輪を外す
カシャンッ
首輪が外されると何かが解除されたかのようにタマは鳴き声を上げる
タマ「アオーーーーーーーーン!!!!!!!!」
タマの顔が3つに増え身体は大きく膨張する
タマは悪魔と契約していた、悪魔の猫 ケルベロスタマであった
首輪を付けていれば自我を保てるが
首輪を外すことによってリミッターが解除され暴走することになる
タマ「ギャウンッ!!ギャウッ!!!!!」
人工悪魔を次々と食い千切るタマ、暴走状態となったタマを止めるには再び首輪をつけるしかなかった
タラ「しばらくはこのままにしておくですぅ」
カツオ「中島!!!」
ドンッ
中島「へっ…そんな攻撃じゃすぐに再生しちまうぜ」
カツオ(厄介だ…どんな攻撃をしても結局は再生して元に戻る…)
中島「ッシャァ!!!」
カツオ「悪く思うなよ……中島……!」
カツオは右手を天に向けて伸ばした
カツオ「第三の罪 氷世界」
中島「ん…?」
パキンッ
瞬時に中島の全身は氷漬けにされた
カツオ「……氷の世界ではお前の再生能力は通用しない」
カツオ「…とりあえず、中島はしばらくこのまま氷漬けにしておこう」
ドシャァンッ
カツオ「なんだ今の音…!?」
工場内の壁をぶち破り飛び込んで来たのは血だらけのマスオさんだった
カツオ「ま、マスオ兄さん!!」
マスオ「う……ぐ……カツオくん……」
アナゴ「フグ田くぅーん、生身の人間でありながらよくぞ耐えた」
カツオ「ま、まさか……アナゴさんまで…組織側に……?」
アナゴ「やあカツオくぅーん、丁度良い所で来てくれた」
マスオ「カツオくん……!急いで街の人達を助け出してくれ…!」
カツオ「え?」
マスオ「人工悪魔と呼ばれる人間達が…今街中で暴れている……」
カツオ「人工悪魔……!?」
マスオ「そいつ等を食い止めないと街中が血の海に……!」
カツオ「ね、姉さんやワカメ達が危ないや!!」
アナゴ「おっと、カツオくん君を街に行かせる訳にはいかないよーぉ」
カツオ「うっ…」
マスオ「ていっ」
ドンッ
マスオは渾身の力でアナゴを突き飛ばした
アナゴ「クッ…!!」
マスオ「行け…!!カツオくん!!!!」
カツオ「ありがとう、マスオ兄さん!」
マスオ「必ずサザエやワカメちゃんを助けてやってくれ!」
タッタッタ
アナゴ「おやおや、フグ田くぅーん…君は残り数分で死ぬ」
アナゴ「悪魔であるカツオくんに助けてもらうべきたったんじゃないのかぁ?」
マスオ「……ニヤリ」
アナゴ「何を笑っているぅ?」
マスオ「アナゴくん…僕はまだ自分の力を1%も出しちゃいないんだよ」
アナゴ「…ハッタリで僕を惑わせようとしているのか?」
アナゴ「ふざけたことを抜かすなよフグ田ァァァァーーーー!!!!!」
アナゴの怒声が工場内に響き渡る
マスオ「君は禁忌を犯したと言っていたね」
アナゴ「それがどうした…?」
マスオ「僕も、君と同じく禁忌を犯し神の領域にへと踏み込んだ」
アナゴ「……冗談はよせフグ田くぅーん」