花「花火楽しみー」
友「あとどれくらい?」
花「うーん五分くらい?」
池「あと十分だな」
友「うわ、マジでぎりじゃん」
花「危うく男くんと二人花火だったね」
友「いや俺はそれでもいいんだけどね」
花「え、ホントに言ってる?」
男「俺は嫌だからな」
女「久しぶりだなー、生花火」
男「そうなんだ?」
女「うん、去年とか一昨年はなんだかんだ来れなかったから」
楽しみ。そう言う女さんの肩が微かに触れる。
女「男くんは?」
男「俺は去年友と来たわ」
女「うわっ」
男「いやマジで違うから」
女「ゴメンゴメン」
女さんが笑う。
男「来れてよかった?」
女「うん」
男「そっか、よかった」
女「あ、」
男「なに?」
女「青のり、歯に」
男「うわ、マジで?」
女「うそ」
男「なにそれ」
女「焼きそば食べてた罰だ」
女さんがまた笑う。