池「まぁいいや早く行こうぜ、二人が待ってる」
そう言って無駄にカッコいい動作で、着いてこいと合図をする。
池くんは女子がいないと本当にカッコいいのだ。
友「お前俺らがいない間になんかしてねぇだろうなぁ?」
池「はぁ?なんもしてねぇよ」
男「おい友やめろって、池くんを信じろよ」
池「男……」
男「このポンコツがなんか出来るわけ無いだろ」
池「男……」
女さんと花さんは河川敷の土手に腰を下ろして、俺たちを待っていた。
花「あーきたーはやくはやく!」
女「そろそろ始まるよ!」
池「ったくお前らがダラダラしてるから」
友「ダラダラはしてねぇし」
男「焼きそば食ってただけだし」
池「なにしてんだよほんと……」
花「えー、友くんたち焼きそば食べてたの?ずっるー」
女「女の子待たせて焼きそばとかないわー」
花「ないわー」
池「な、ないよねー」
池くんのイケメンモードが終わりつつあった。
女「まぁいいや座って座って」
花「女ちゃんと私は隣だから男子はどっちかー」
池「ど、どっちか」
池くんが一人でフェイントのような動きをしている間に、友が花さんの横をとる。
女「ほら、男くんも」
俺もなんとなく躊躇して池くんとフェイントの掛け合いをしていたが、女さんの一声で決着が着く。
男「え、あ、うん」
哀れ池くんは友の隣へ。