友「まぁとりあえず男も来たし乾杯すっか」
花「じゃあ私と友くんの結婚を祝って!」
「「「かんぱーい」」」
男「自分で言うんだそういうの」
友「海に行こう」
五人の宴会、そろそろお開きにしようかという空気が流れ始めた頃だった。
花「いいね」
池「あのときの?」
友「そう!花火は無いけど」
女「さーんせーい」
男「っしゃいくべいくべ」
海はあのときと変わっていなかった。
砂浜に座り込んで、海を眺める。
酔って火照った体に海風が心地よい。
女「なつかしー」
花「うわーほんとにー」
友「叫んだよなぁ」
花「あったあったあんときは若かったねぇ…」
友「俺たちの馴れ初めだもんな」
花「そうだね……」
友「…また来ような」
花「…うん、これから、ずっとだよ」
女「ねぇ」
女「あの時さけんだことおぼえてる?」
男「忘れるわけ無いじゃん」
女「じゃあ…さ」
女「もう一回叫んでみない?」
男「え?」
女「あああもうわかんない?」
女「だからその…もういい!」
女さんが突然波打ち際に駆け出す。
そして女さんは大きく息を吸って、
女さんに駆け寄った俺がその口をふさいだ。