男「錯覚て」
妹「なんでも使ってかなきゃ攻略できないの」
男「……」
妹「落ち込むな。私がいる」
男「頼もしい」
妹「チャレンジャー号に乗った気分でいてよ」
男「え、それ爆発したやつじゃ…」
妹「空中分解じゃなかったっけ?」
男「…………」
妹「はい、これ貸してあげる」スッ
男「万札?」
妹「何があるか分かんないからね。足りなくなるのは一番避けたいところ」
男「ありがとう」
妹「いやいや、こっちがありがとうだよ」
男「え?」
妹「30倍返しだから」
男「遠慮しておきます」スッ
妹「うそうそ。いつか返してくれりゃいいから」
男「……ありがとう」
男「好きになってもらえるように全力で努力する」
妹「まずは臆せず話せるようになるところからだけどね」
男「そうだな」
妹「ま、私に任せんしゃい」