妹「じゃあ無駄じゃなかったってことだよね」
男「何が?」
妹「こうやって朝まで作戦練ってたんだから」
男「え、まじで?」
妹「まじで。たぶん惚れさせたいとかふざけた言うと思ったから」
妹「どうやって攻略しようかと考えてたわけ」
妹「……途中で寝ちゃってたみたいだし」
妹「現段階じゃ余りに情報が少なすぎて」
妹「作戦なんて具体的には立てられなかったんだけど」
男「気持ちだけでうれしいよ」
妹「感謝するのは全部終わってからじゃない?」
男「…………」
妹「んで、疲れてるとこ悪いんだけど」
妹「聞きたいことあるんだよね」
男「何?」
妹「その人って、兄上が好きなこと知ってるの?」
男「女さんには知られてないと思う」
妹「(女さんね、ふむふむ)」
妹「結構重要なとこなんだけどね」
妹「これで、罰の意味合いが大きく変わってくるし」
男「たしかにそうだな」
妹「(知られてないってことは本当に偶然か……周りからの差し込みか……)」
妹「まぁいいや。知らないってことで仮定しよう」
妹「その女さんって人は金髪ツインテの高飛車系ツンデレお嬢様みたいな人?」