病院
医師「もう、明日には…」
うん、知ってる。覚悟はできてるんだ。でも涙がとまらない。あんた医者だろ?涙止めてくれよ。
車椅子に載った、幼馴染が笑っていた。
医師「このまま死因をガンとするか…尊厳死を選ぶかの判断ですが…」
尊厳…『死』……?
恐怖が戻ってきた。覚悟はできてた筈なのに。
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あいつは尊厳死を選んだ。明日の朝らしい。
ならば夜から朝まで話をしよう。最後の最後まで楽しもう。
幼馴染「男がいなかった最初の高校2年間は、楽しくなかったな」
男「またお世辞を言いおって」
男「そういえば、ご両親は?」
幼馴染「向こうで、別れを済ましたの…。悪いことしたなぁ…」
そっか…全部、俺に会うために…
幼馴染「泣くなよーwまだ話し始めたところでしょ?」
男「うるせーバカヤロー」
他愛のない話のネタは尽きる様子がなかった
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いくらなんでも両親くるだろ
