『コンコン』
ドアがノックされた。
医者が、薬品の瓶と、注射器を持っていた。
医師「時間です…もう…思い残すことは…ないですか?」
幼馴染「沢山あります」
幼馴染「男ともっと一緒にいたい」
幼馴染「80まで生きたい」
幼馴染「男…」
幼馴染「でも、もう…私は構いません。」
医師「貴方は?」
なんで俺に聞くんだよ。
簡単に『ありません』というとでも思ってんのか?
俺に聞くなよ…
幼馴染「泣いちゃダーメッ」
うるせーよ
:
注射器の針が見えなくなっていく
次に、中の液体が見る見る減っていった
幼馴染「男…」
手が持ち上がった
掴んだ
手…足…痙攣してる…薬が効いてる…
いやだ!!
薬とかガンなんかに持っていかれたくない!!
男「やだよ…やっぱり無理だよ!!」
幼馴染「男…泣いちゃ…だめ……」
何笑ってんだよ…何笑ってんだよ…こっちは真剣なんだぞ?
幼馴染の手足の震えが
幼馴染「男…大好き…」
止まった
:
…
…
…
…
…
…
…
…
…
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…
…
