これは受かるのでは‥と正直このときは思ってしまいました。
例年よりも良い模試の結果に浮かれていると、あっという間に時は過ぎていきました。
この間も、もちろんジョギングは続けてました。
浮かれすぎてジョギングがスキップになっていたかもしれません。
そしてついに本試験の数日前というところまできました。
相変わらずこの日も私は走りました。
私が走っていると突然肩を叩かれました。
ついに人生初の逆ナンかと思いました。
なんと逆ナンでした。
嘘です。すみません。
もちろん違いました。
私が逆ナンされるなんてことは、
心が広いと言われている仏様でさえ許さないです。
私に関しては仏の顔は3度もありません。
肩を叩いて
「よっ」
と言った声の主はゆみでした。
ゆみとはあの食事会をしてから仲良くなれました。
ゆみと仲良くなった私は
ジョギングをしているとき、
ゆみと会うたびに話しかけていました。
この頃には、
ゆみからも話しかけられることも多く、
この日もそうでした。
私はゆみに
大学入試が間近に迫ってるという話をしました。
「また落ちたら三浪だよww」
と笑いながら言った私に
ゆみは厳しい言葉を投げかけます。
「笑い事じゃないでしょ」
笑い事ではないことはわかっていました。
実は、最近はどうも受験に集中できていませんでした。
ジョギングに熱中しすぎたから?
最近の模試の成績がいいから?
そんなことが理由ではないのです。