のび太〈『黄金バット』と違い、振る意思は必要ない。いわば『超反射』!!〉
のび太〈ならば…!!〉
のび太は『がん錠』を口に放り込む…!
のび太〈体の強度を『鉄』にして……あの刃をあえて受けて止める……!!〉
大尉「何を……ッ!?」
振り払った大尉の刀がのび太の脇腹に
ズブズブとめり込んでいく…!
大尉「…こいつッ!?自分から刀に突っ込んで…!」
のび太「体の強度を固めれば…肉体に食い込み徐々に勢いを失った刃は急所に達する前に『止まる』…!」
大尉「…!」
のび太〈いくら自動で追撃する刀でも、刀身が動かなければその機能を……!〉
大尉「その覚悟は認めてやる……だがな!」
のび太「!?」
のび太の胴体に大尉の拳が炸裂し
その体を三件先まで吹っ飛ばした…!
大尉「ちっ……隣の通りまでぶっとばしちまった……!」
大尉「やつの覚悟、相当なもんだ……徹底的に仕留めておかないと、いずれ『障害』に成りかねん……!」
――――――――――――…
のび太「ゴホッ!………とりあえず……回復を……!」
のび太は自身の傷口にタイム風呂敷を被せる…!
のび太「奴の指に…『ウルトラリング』をはめられているのが見えた………」
のび太〈あの道具で得られる腕力は『スーパー手袋』以上……飛び道具で仕留めなければ…!〉
しかし、大尉の『電光丸』は飛び道具であろうと自動で探知し、阻止する機能が備わっている……
レーダーでのび太の位置を特定し、追い詰められるのも時間の問題であった……!
のび太「考えろ……!奴にダメージを与えるには…ッ!!」
大尉〈見つけたぜ………!〉
のび太「後ろかッ!?」
大尉「これで終わりだ…!」
大尉が背後からのび太の間合いに詰め寄り
刀を引き抜く…しかし!
大尉「……浅かったか…いや、『逸れた』!?」
のび太の急所を捉えたはずの刀は上へと逸れ
そのダメージは致命傷には至らなかった
のび太〈くそ…!『電光丸』がここまで反射的な速さで動くとは…!〉
大尉が疑念を抱いたと同時…
電光丸が独りでに動き出す…!
〈カツカツカツカツ……〉
大尉「何だ!?『電光丸』が勝手に……!それにこの音は…何を斬っている…!?」
電光丸が四方八方に空を斬りつける
その刀身は氷の粒を弾いていた…!
大尉「これは『氷』…?『雹』が降っているのか…!?」
のび太「……殴り飛ばされた後、お前が来るまでに『お天気ボックス』で2分だけこの一帯に『雹』を降らせる様に設定しておいた…!」
大尉「…!!」
のび太「電光丸は、この『氷の粒』も探知せざるをえない…!」
のび太〈だけど…降り注ぐ氷を弾きながらも電光刀は僕に傷を負わす事が出来た…!〉
のび太はもうひとつの道具を取り出す
のび太「あらゆる手を使って…電光丸の隙を大きくしなければ…!」
※ころばし屋
小さなロボット。十円玉を入れてターゲットを指名するとどこまでも相手を追いかけ
手にした拳銃状の武器を使って必ず3回転倒させる
のび太「『ころばし屋』…目の前の男を三回転ばせるんだ!」
大尉「!」