1時間後
男「狙ってたんですか?」
女「はい」
女「前に新聞勧誘してた時も最初は12日連続でしたから」
女「今回もその期間で頑張ろうと思ったんです!」
男「……」
男「そんな回りくどいこと…」
女「会えない期間が長いほうが考えてくれるはずですし!」
男「いやほんとその通りです」
男「途中どれだけ苦しかったか」
女「私の方が苦しかったです!」
女「電話する時もそっけなくしないといけないし…」
男「なんでそんなことするんですか」
女「会えない+そっけない方が好きになってくれると思って…」
男「もう好きですよ」
男「すごい好きです」
女「えへ」
女「すきー」
男「(かわいいなぁ…)」
男「(会ってからずっとかわいいとしか思ってない…)」
男「…………」
男「言っていいですか?」
女「んー?」
女「なぁに?」
男「俺と付き合ってください!」
女「(ここは絶対にやにやしちゃだめ……)」
女「はい!」
女「えへ…」
30分後
男「……」
女「……」
男「途中…」
女「ん?」
男「暖房消したけど大丈夫でした?」
女「消してたんですか」
女「夢中になってて気が付きませんでした」
男「そうですか」
女「それに全然寒くなかったですよ」
女「すごい熱くなりました」
男「俺もです」
女「……」ギュッ
男「もう満足しました?」
女「……そんなの聞かないでくださいよ」
男「俺はもうどっちでもいいんですけど」
女「うぅ…」
男「女さんはどうしたいですか?」
女「えーと…」
女「……もうちょっとだけしたいです」
男「そうですか」
女「聞き方がずるいです!」
男「ずるくないですよ」
女「……」
女「(やり返したい…)」
女「……その前に少しお風呂借りたいです」
女「(身体キレイにしておきたいし…)」
男「わかりました」
男「タオル用意しときますね」
女「…………」
女「一緒に入りたいですか?」
女「私はどっちでもいいんですけどね」
女「男さんはどうしたいでs」
男「もちろん一緒に入ります」
女「あ、あれっ…」
男「?」
男「どうしたんですか?」
女「私が思ってた感じと違います!」
………
……
お風呂
女「ほ、ほんとに一緒に入るんですか」
男「いまさら何言ってるんですか」
女「だって…」
男「さっきも熱くなってたじゃないですか」
女「トランプに、です」
男「あぁそうでした」
男「でも女さんからトランプしたいって言ったんですよ」ゴソゴソ
女「だ、だって心の準備とか…」
女「……って何してるんですか?」
男「……」
男「新品があってよかったです」
女「?」
男「……」ゴシゴシ
女「ひょ、ひょっとまってくらはい…!」
男「?」
女「自分で出来ます!」
男「?」ゴシゴシ
女「ふぁみあきくあい…」
男「言えてないですよ」ゴシゴシ
女「あぁぁ…」
男「奥までしないと」ゴシゴシ
トロー
女「!」
女「や、やっ」
男「?」ゴシゴシ
女「(よだれが…!)」
男「俺がやりたいんです」ゴシゴシ
女「ひょんあこといあえても…!」
男「?」ゴシゴシ
女「んっ…」
男「……」ゴシゴシ
男「……」ゴシゴシ
男「(楽しい…)」ゴシゴシ
女「(は、恥ずかしい…)」
男「終わりです」
女「ひゃい…」
男「出してください」
女「べー…」
男「満足」
女「はぁはぁ…」
男「なんだか疲れてますね」
女「男さんのせいです…」
男「すみません」
女「頑張ったご褒美ください」
男「……」
男「何がいいですか?」
女「…………」
女「キスがいいです」
男「…………」スッ
女「んっ…」
女「……も、もっとっ」
男「…………」ペロ
女「やっ…」
男「やめたほうがいいですか?」
女「やだ…」
男「俺もです」
女「……うれしい」
女「……」ギュッ
……
…
2時間後 お風呂
男「…………」
女「…………」
男「満足」
女「わたしもです!」ニコッ
翌日 朝
友「深夜にメールきてたのか」
男『悪い、映画日曜に変更したい。明日はずっと家にいる』
友「またドタキャンか」
友「せっかく週一のリフレッシュタイム設けてやってんのに」
友「…………まぁ上手くいったみたいだからいいか」
友『寿司3回で許そう』
夜 自宅
女「……さすがにもう帰らないとだめですね」
女「このままじゃずっと部屋にいてしまいそうです」
女「それに仕事の準備もしないといけないので」
男「そうなんですか」
女「もう少しで成績上位グループに届きそうなんです!」
男「すごいじゃないですか」
男「前は最下位争いしてたって言ってたのに」
女「あれからただ焦らしてたわけじゃないです!」
女「男さんに頑張ったの認めてもらいたくて」
男「俺はそんな人を認める立場の人間じゃ…」
女「好きな人に認めてもらいたいのってそんなにおかしいですか?」
男「!」
男「……えらいです女さん」
男「俺も認められるように頑張ります」
女「……」ニコッ
女「そうだ…」
女「男さんが書いたもの見てもいいって昨日言ってくれましたよね?」
男「……はい。言いましたよ」
女「よかった。あのときは興奮しててあんまり記憶がないので…」
女「でもしっかり読ませてもらいました」
男「え、本棚から探せました…?」
女「いえパソコンに打ち込んでいたのを見ました」
男「!!」
男「(勧誘をネタにしたやつか…)」
男「ていうかいつの間に見たんですか」
女「男さんが疲れ果てて寝てるときです」
女「あの押しかけ宗教勧誘女って私がモデルですよね?」
男「……そうです」
女「やっぱりそうでしたか」
女「すごい面白かったんですけど最後は納得いきませんでした」
女「……素人が生意気言ってすみません」
男「そんなことないですよ。意見言ってくれてうれしいです」