俺は「なんでも?」と会長の言葉を反復する。
「なにをやるにしても、時間って必要でしょ?」
「でも時間ってかぎられてるよね」
そこで会長は言葉を切った。
「そのかぎられた時間を捧げてもいいって思えるもの」
「自分の時間をあげてもいいって思えるぐらい魅力的なもの」
「そういうものを探してるって感じなのかな」
会長は照れくさそうに言った。
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そのあとも俺はいろんなことを先輩に質問した。
俺と会長の会話を聞いていた、ほかの生徒会役員は、
「教師と教え子みたいだね」と笑った。
ほかにもふたりっきりになったとき、会長はこんなことを聞いてきた。
「わたしといて楽しい?」
「楽しいです。会長といると早く時間がすぎちゃうんですよ」
俺は自分の腕時計を指さした。
