「じゃあわたしはナガタくんの時間をもらってるわけだね」
その言葉に俺は首をかしげた。
「じゃあ会長はボクといっしょにいる時間、長く感じますよね」
「あ、ちがうよ。わたしもだよ。ふたりの時間ってすぐ終わっちゃうもん」
会長はあわてる。
「でもたしかに、時間をもらうって表現はおかしいね」
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すこしの沈黙のあと、会長は顔をかがやかせた。
「じゃあ食べてるんだよ」
「食べてる?」
「ふたりで時間を食べてるから、早くすぎるんだよ」
「なるほど」と俺は納得したけど、ピンと来てなかった。
顔に出てたのか、会長は「やっぱ変なたとえだよね」としょんぼりした。
へこんだ会長もかわいかった。
けど、俺は会長に笑ってほしかったから、
一発ギャグをやる会長をする彼女のモノマネをした。
