いや、目を開ける前に
気配でなんか居るのには気がついた
さらに俺はこの部屋の契約の時の
やり取りを思い出した・・・
数日前
大家
「いや~いいんですか?この部屋で?」
男
「だって家賃くっそやすいじゃないですか」
大家
「何度も言いますけど・・・
この部屋・・・出るんですよ」
男
「俺はアンチ幽霊派なんで」
大家
「それなら・・・いいですけど・・・」
幽霊は確かに居たよ
でも俺の中で幽霊を認める訳にはいかない
俺は意識を睡眠に集中して全身全霊で眠った
明日の朝になれば奴は消えてるだろう・・・
対策はそれからだ・・・
翌朝
男「ふぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
あくびからの絶叫
居た・・・今視界に絶対幽霊居た
朝日が差し込むこの部屋に
俺の中の知識ではお化け的なものは
日光に弱い・・・はず
なのに奴は笑顔で立っていた
横目でその姿を確認する
若い女だ・・・
それも身なりがそれなりに綺麗だ
俺のお化けイメージが崩れる
いや、お化けっぽくないってことは・・・
男「お化けじゃない!」
おっと、思わず声に出てしまった
だが、奴がお化けじゃない可能性は高い
いつの間にか侵入した変態野郎の可能性もある
男「おい!お前!」
女霊「はい?」
あ、喋れるんだ・・・
男「お前は何者だ!?」
女霊
「えっと・・・
見ての通り幽霊ですが・・・?」
幽霊だったぁぁぁぁぁ!!!
普通に話しかけちまったぁぁぁ!!