ここのベッドは不可侵領域となり
悪霊から俺を守ってくれるはずだ
女霊「なんです?これ~?」
お札をいじるな
男「・・・・・」
なんだか効果がなさそうだが
俺は幻覚を無視して夕食の準備をする
と、言っても米を炊いて
缶詰をおかずに食べるだけだが・・・
女霊「わぁー!美味しそうですねぇー!」
男「やらねぇよ」
おっと幻覚に答えてしまった
女霊「もらいませんよぉー」
テレビを見ながら夕食を食べる
ちょうどいつも見ていた
バラエティー番組がやっている
男「ふふっ・・・」
俺がテレビを見て笑っている隣で
女霊「面白いですねー!」
幻覚が話しかけてくる
男「・・・・」
黙ってチャンネルを変える
女霊「ああ~っ!」
残念そうな幻聴がきこえる
すると
女霊「今見てたんですっ!」
元のチャンネルに戻された
男「・・・・・」
一人暮らしなのに
見たいテレビが見れないとは・・・
ただ、幻覚のせいなので文句は言えない
男「おわっ!!手が滑った!!」
わざと裏拳を繰り出すが
スカッ
幽霊の体を手がすり抜けた
実態があるのかないの分からん
女霊「わっ!あぶないじゃないですか~!」
あぶない存在がなにをいう・・・
白い着物のそいつは楽しそうに
テレビを見ている
男「・・・・」
面白く無いので寝ることにした
女霊「え?もう寝るんですか?」
幻覚がしつこいが・・・
今は寝るのが一番だ
ベッドに潜りこんで寝る
女霊
「ふぁ~っ・・・
私も眠くなっちゃったし・・・
寝よぉっと」
幽霊も寝るのか・・・?
おっと幻聴に反応してしまった
その時・・・