美咲の実家に行った翌日、明け方ごろに美咲からメールが来ていた。
もうなんかメールを開こうとする手が焦りすぎて手のひらの上で携帯が踊ってた。
内容は、話があるから仕事終わりに駅前に来てほしいとのこと。
正直嬉しいような不安なような微妙な気持ちだった。
仕事を終わらせて駅前に向かう。
前にもこんなことあったなって思い出すと過ぎた月日の長さを実感した。
美咲「よっ、久しぶり、でもないかww」
俺「おう。とりあえず乗りなよ」
意外と美咲はいつもの調子で、少しほっとした。
聞きたいことはたくさんあった。
自分の中で言葉の整理をつけるのに必死だったように思う。
俺「話って?」
美咲「スラ男、最近冷たくなったよねー。
昔はあんだけわたしに夢中だったのに…ww」
俺「別に昔と変わってないよ」
美咲「なんか距離感感じちゃう」
なんとなく美咲の言いたいことは分かった。
結婚の話をしようとする美咲を煩わしく感じて、遠ざけていた俺がいたのは事実だった。