美咲「良くも悪くもスラ男は大人過ぎるんだよ。
まだ子供のわたしじゃ釣り合わないくらいにね」
俺「そんなこと…」
初めて歳の差のことを意識した。
俺は対等に向き合ってきたつもりが、美咲は背伸びして無理していたのだろうか。
美咲「まあ、ゆっくり考えてよ。
別にスラ男がどんな答えを選んでも、わたしはこの子は産む。
それだけはなにがあっても譲れない」
美咲は睨みつけるように俺を見た後、車から降りて行った。
今まで見たこともないような表情だった。
1人になって後悔の念だとか、喜びだとか、事の重大さ
いろんなものが束になって押し寄せてきてパンク寸前だった。