男「…………………」
男「……やっぱ、可愛いな……女」
男「……………」
男「…………勉強するか」
《火曜日》
【教室】
男「」ガラガラッ
委員長「ああ、男くん」
男「ん、委員長。おはよう」
委員長「君、昨日はどうしたんだい?」
男「は?何のことだ?」
委員長「とぼけるなよ。昨日の、公園でのことだ」
男(公園………?)
男(公園というと、駅の近くにあるあの大きな公園のことだろうか)
男(いや、仮にそうだとしても、そうでないとしても……)
男「……俺、昨日は真っ直ぐ家に帰ったぞ?」
委員長「……はぁ?」
男「いやいや本当だって。どこの公園かは知らないけど、公園なんて行っていない」
委員長「……本気で言っているのか?」
男「嘘をついているように見えるか?」
委員長「………………」
委員長「……夢、だったのかな」
男「大方そんなとこだと思うぞ。まだ少し寝ぼけてるんじゃないのか?ちょっとは体休めろよ」
委員長「ああ……もしかしたら、疲れてるのかもな、なんせ君のことを夢に見るくらいだし」
男「どういう意味だよ」
委員長「はは、冗談だよ冗談」
男「ったく……」
女「あ、男くん!おはよう!」
男「あ、ああ……おはよう」
委員長「おっと、僕はお邪魔のようだね」
女「はいっ!」
委員長「……もう少し遠慮を覚えようね」
男「ごめんな、こんなやつで……」
委員長「構わないよ。見苦しいところを見せてすまなかった。それじゃ、またね」
男「ああ、じゃあな」