ふと、時計を見ると3時間ほどが経過していた
そろそろ親が帰ってくる頃だろう
今日はお開きにすることにした
本格的に行動するのは明日からだ。
しかし学校という物がある。
放課後から探すとしても時間は限られてくる。
実質18日より少ないかもしれない。
「そろそろ帰りますね」
「わかった、あっちょっと待ってて」
僕は玄関へと向かった、小雨とはいえまだ雨は降っている。
傘を貸してやろう。
傘立にを見ると傘は1本しかなかった。
僕の傘は前に誰かに貸したまま返ってこない。
最後の1本は親父の傘だった
形見のようなものだが女の子を助けるためだ
親父なら許してくれるだろう、というか貸さなかったら呪われそうだ。
黒の大きめの傘を手に取り2階へと戻った
「傘さしていきなよ」
メリーさんに差し出すと、驚いたと言うか
なんと言うか微妙な顔をしていた。
「傘…いいんですか?」
「いいよ、明日は晴れるらしいし
というか貸さないと…」
親父に呪われると、言うとメリーさんは笑った。