電気をつけるとダンボールが山積みになっていた
3ヶ月以降の新聞は捨てるのが図書委員の役目だが
あいつめ、仕事していないな。
メリーさんとともにダンボールに書かれた
日付を頼りに目当ての箱を探した。
「あ、この辺りだと思います」
メリーさんがそう言った。
見ると4段積み重なったダンボールタワーの一番下に
約一ヶ月前の日付の書かれたダンボールがあった。
「すごく…大きいです…」
これをどかさないといけないのかと途方にくれていると
メリーさんの顔が申し訳なさそうのこっちを見ていた。
「よし、どかそうか」
女の子の期待は裏切れない。
僕は立派な親父の息子だった。