一番上のダンボールは背伸びをしてやっと届く位だった
ちくしょう、もっと背が高ければと心の中で思ったが
そんな事を考えてる余裕は無かった。
気合を入れて一番上のダンボールを引き抜いた。
僕はてっきり中は新聞紙だと思っていのだが違った。
中に入ってるのは新聞紙では無くこの重さは本。
しかも重量級。
僕は思わぬ重さにふらつき背中から地面に叩きつけられた。
間髪をいれずそのダンボールが顔を目掛けて落ちてくる。
「あ」
「あぶない!」
僕は顔が間違いなく潰れるのだと確信したが。
顔のすれすれでダンボールの角が止まっていた。
ダンボールが宙に浮いている。
冷汗を拭いながら立ち上がる。
「どうして…?」
「よかった…間に合って」
メリーさんがやってくれたのだろうか?
「近くの浮遊霊さんに手伝ってもらったんです
ここは締め切っていてじめじめしていたので結構人数がいたので」