「う、うわーびっくりしたー」
「・・・」
「・・・」
「はい、OKです。ありがとうございました」
「変なところがアバウトだな」
驚きの審査基準を聞いてみたいものだ
きっと驚くほど適当なんだろう
「あ、ちゃんと14日加算されてます」
携帯で確認するメリーさん
あの世も電子化が進んでいるらしい
「それより濡れたままで平気か?」
「あ~ちょっと寒いですけど平気です」
「ちょっと待ってろ」
そう言って1階へと降りる、タオルを取りにだ
女の子はいたわれ。親父から毎日のように言われていた言葉だ
たとえ幽霊であっても女の子なのだ
バスタオルとついでに紅茶も持っていく事にした
チョイスは上質のアールグレイ俺のひそかな楽しみを分けてやることにした
右手にマグカップ、脇にバスタオルを抱え
自分の部屋へ入ると
メリーさんがベットの下を覗いていた
ドアが開く音に気づいたのか慌ててメリーさんが最初に座っていた
位置へ戻り、何もなかったかのような顔でおかえりなさいと言った