「何してたの?」
「い、いや!そのっ男の子の部屋に入るのは初めてでして
そっそのやっおぱりあ~いうものがあるのかなと思いましてっ」
声が裏返っていたり
ごにょごにょと後半は聞き取りづらかったがあまりにも必死だったので
文字通りタオルを投げてやることにした
甘いな、俺の隠し場所は鍵付きの引き出しの中だしかも一枚の板の下。
その上特殊なあけ方をしないと燃えてしまう。ベットの下など馬鹿のやることさ
「ありがとうございます、ご親切にどうも」
ここでこの紅茶が高いだの有名なものだといわないのがコツだ。
純粋に感想を聞きたいが為だ。紅茶好きの血が騒ぐ。
メリーさんはマグカップを受け取りそのまま口へと運んだ
一口啜るとマグカップをおいた。
「ところで、相談があるのですが・・・」
おいしいの一言も無しか。残念
ちくしょうと一人で落ち込む。
髪をタオルで拭きながらメリーさんは続ける
「実は、驚かすのはあなたが初めてなんです。
いつもは最初に電話した時に断られてしまって・・・」
それはそうだろう、いちいち断りをいれずに強引にくれば
いいのだろうに。律儀な奴だな。
承諾するのは僕かよっぽどの寂しい奴だろう。
「それで・・・どうしたら驚いてもらえるようになると思いますか?
滞在期間を稼がないといけないんです」
「突っ込むところが多すぎてどこから直せばいいかわからないけど」
「それじゃあ最初からお願いします」
お願いと言われると断れない僕。
流されやすいなと思いつつ協力することにした