賭けだったったがその2つに絞ることにした。
再び柔道着に手の届く範囲に間合いを詰められた。
向こうからしかけてきた。僕の胸倉目掛けて手が伸びてくる。
僕は横に避け紙一重でその手を交わた。
柔道部員は予想外の出来事だっただろう
この身長差を最大限に生かし相手の懐に入り胸倉を掴む。
相手の重心が前に崩れているのがわかる。
僕はそのまま背負い投げをしかけた。
柔道部員は予想外
柔道部員には予想外
に補正お願いします。
相手の体が宙に浮く。取ったと思った。
だがしかし、僕は相手の重さに耐えられず
そのままバランスを崩す。
なんとか柔道部員を畳までもっていった。
「技あり!」
判定は厳しかった。
おそらく相手が常人だったのなら一本取れていただろう
少しは痩せろと心の中で理不尽な事を言う。
うぉおおおおお!と一気にギャラリーが騒がしくなった。
だがこれで僕が勝つ事はさらに難しくなってしまった。
さっきまで余裕の笑みを浮かべていた柔道部員の顔がマジだったからだ。
柔道部レギュラーの面子をかけて素人の僕に
負けるわけにはいかないからだろう。