そんな母も僕ら一人一人に分け隔てなく愛情を注いでくれていた。
「あんたらが大きくなったら一人で旅行とかいろいろ行くねん!早く大きくなってや。」
と小さかった兄弟にいつも笑いながら言っていた。
母は、結局一人で満足に旅行は出来なかった。
母の人生は幸せだったのかな?とよく思う。
母子手帳は、兄弟一人一人の手に形見として受け取った。
みんなそれぞれに心に染みるものがあったと思う。
若かった母が身体の状態を気にしていたときには産まれてすらいなかった僕は、
今は小さな子供がいる。
母がしてくれたように、この子にたくさんの愛情を注いで、
立派な父親になりたい。
それが、母に対する、恩返しになると思う。
出典:https://matome.naver.jp/odai/2135198234378080901