受験当日はめちゃくちゃ緊張しました。ガクガクで。でも千尋くんがメールで勇気づけてくれて、
なんとか乗り越えました。
得意科目の英語で少し失敗したと感じたので落ちた落ちたって思ったけど、今年に入ってからの自分の頑張りを信じることにしました。
そして合格発表です。
ひとりじゃ怖かったので、合格発表を一緒に見に行きました。まず私の番号を探しました。
結果は合格でした。落ちたと思ってたけど、私は合格していました。すごく嬉しかったです。
次は千尋くんの番号を探しました。千尋くんはずっとA判定だったし、落ちるはずないと思ってたからこれから四年間一緒だって、そんな気持ちで探していました。
でも、千尋くんの番号はありませんでした。彼は落ちました。信じられませんでした。
「おめでとう!」って千尋くんは笑顔で言ってくれたけど全然嬉しくなかったし、むしろその笑顔が辛かったです。
私は自分の努力が実って嬉しかったけど、自分がしたことの罪悪感もあって、受かるべきなのは絶対私じゃなくて千尋くんだったから
すごく悲しかったです。
彼は私大に行きました。
離れ離れになってしまいました。
大学が離れ離れになっても、交流は続きました。でも、ただの友達だしそんなすごく強固な繋がりってわけでもなくて、
それに「誰かに好意を向けられるのが怖い」と伝えられてた私は告白する勇気もなくて、
告白してこれ以上疎遠になるなら、いっそ今のままでいいか、とか思ってて。そんな矢先に、千尋くんがツイッターである女の子とすごく親しくしていました。
とても親しげで講義の話とかサークルの話とか小説の話とか色々してて私はすごくモヤモヤしました。