それどころかどんどん毛深くなりヒゲが生えてきた。
高校になっても状況は変わらず。
愛娘が男性化していくのを心配し、母親が婦人科に連れて行くと
どうやら非常に珍しい病気だということが発覚。
生殖器(子宮とか卵巣とか)らしい組織はあるが全く機能していない。
故に女性ホルモンが非常に少ない。
ヴァギナが非常に短い。
クリさんの肥大化。
等々。
医師は香さん母娘に説明した。
『戸籍は女、心は女、体は男と女のハーフ、染色体は男ということだろう。
きちんと調べていないから何とも言えないが
おそろく染色体の異常だろう』
母親が医師に連れられ、
香さんの股間を見たであろう瞬間に、叫んで卒倒した。
その日、帰宅すると父の部屋に呼び出され、
無理やり服を脱がされ、弄られた。
それから毎日両親に
「バケモノ」「悪魔」「疫病神」「異常者」等々言われ続け、
風呂に沈められたり、タバコを押し付けられたり、熱湯をかけられたりした。
ほどなくして
「人ではないものを産んでしまい後悔してもしきれない」