【※年下の母親※】「父さんの再婚相手な、大学生なんだよ」→一緒に暮らすようになってから再婚相手は驚くべき行動をとるようになる・・・

「正確に言うと、殺されたんだよ」私は続ける。

「さっきも話したけど。
父がカホに手をあげて、一週間ぐらいしてからね」

「そうだったんですか」

後輩がしぼりだすように相槌をうつ。

「てっきりさ、殺したと思ったんだ」

「え?」

アルコールのせいで、言葉がチグハグになってしまう。
私は言い直した。

「だから、カホがあの人を殺したと思ったの」

「……なんでですか?」

後輩の声が低くなった気がした。
私は構わずに言葉を続ける。

「いや、単なる勘。だって、ありそうな話じゃない?
暴力ふるわれた女が、それをきっかけに男を殺そうとするって。
ありそうじゃん、サスペンスとかで」

「でも、その人は先輩のお父さんを殺してないんでしょ?」

「おそらくね」と私はためいきをつく。

「父が殺された時間帯、あの女には完アリバイがあったみたい」

そう。私の予想は外れた。
捜査の結果では、カホには完全なアリバイがあったらしい。

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