【※年下の母親※】「父さんの再婚相手な、大学生なんだよ」→一緒に暮らすようになってから再婚相手は驚くべき行動をとるようになる・・・

「ええ、もちろん」 とまたカホは笑う。
「じゃあ、どうして!?」 と私は思わず声をあらげた。

「幸せになるためよ」

カホ自分の腹部へと視線を落とし、
そのまま自身の手を腹部へともっていく。

「どんなことをしてでも、なにをしてでも」カホの声が冷たくひびく。

「わたしはわたしの幸せを手に入れるの」

「どんなことをしても……?」

「ええ、どんなことをしても」

幸せになる。

カホが自分に言い聞かせるように、もう一度言う。
その言葉はしばらく私の鼓膜にこびりついて、はなれなかった。

「……とまあ、だいたいこんな感じなわけ」

私は話すのをやめて、カクテルを思いっきりあおった。

「先輩、飲み過ぎじゃないですか?」

後輩の声がぼんやりとしか聞こえなかった。
この時の私は、たぶん酔っていたのだろう。

「それで?  そのあとはいったいどうなったんですか?」

「お父さん? 死んだよ」

後輩の顔がかたまる。
予想通りのリアクションだった。

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