【※年下の母親※】「父さんの再婚相手な、大学生なんだよ」→一緒に暮らすようになってから再婚相手は驚くべき行動をとるようになる・・・

「犯人は捕まったんですか?」

「全然。いまだに捜査中だね。 もう半年近く前の話なんだよね」

「本当に警察ってば捜査してんのかな」と私が言うと、後輩は苦笑いした。

「犯人、早く見つかるといいですね……」

「そうだね」

私の返事は自分でも笑ってしまうほどにぞんざいだった。

「きみも気をつけて。世の中本当に物騒なんだから」

「そうっすね。オレも全身殴打で死亡とかいやですからね」

「はは、それは私もだよ」

違和感が脳のどこかで引っかかる。
でも流し込んだアルコールのせいで、
その違和感は、あっという間に喉のおくに消え失せた。

「とりあえず、店出ましょうか」

後輩に会計をまかせて、私は店を出た。
遅れて後輩も出てくる。
夜風が肌を突き刺してくると、不意に不安が頭をもたげた。

「今日はありがとね。私の話、聞いてくれて」

「いや、少しでも先輩の力になれたならよかったですよ」

鼻のおくがツンとした。
アルコールのせいなのか、私は情緒不安定になっているのかもしれない。

「ここんとこさ、私の生活めちゃくちゃでね」

「……先輩」

気づくと視界が滲んで、目の前の後輩の輪郭さえ曖昧になっていた。

▼ 続きは次のページにて♪ ▼
前のページへ 次のページへ