女友「・・・中学生の時、ね。あの子イジメにあってたんだ。酷いイジメ」
男「・・・」
女友「無視されて、靴を隠されたり、みんなから悪口を言われたり」
無意識に、俺は拳を握りしめていた。
女友「理由なんて、分からない。あの子の家がお金持ちだからとか、そんな下らない理由だと思う」
男「・・・」
女友「いつの間にか、私以外の子と話できなくなっちゃった。笑わなくなっちゃった。人を信じられなくなっちゃった」
変な女はその場に崩れ落ちた。泣かないように、必死に歯を食いしばっている。
女友「・・・だけど、ね。最近楽しそうなんだ。昔ほどじゃないけど、笑ってくれるようにもなったんだ」
男「・・・」
女友「それは、君のおかげ。君が女ちゃんのために、必死になってくれてるおかげ。」
男「・・・」
女友「ありがとう。本当にありがとう。女ちゃんを救ってくれて」
男「・・・別に、救ってあげてる気はないよ。俺はただ今の女さんが好きなだけだ。好きな子に振り向いて欲しいだけだ」
女友「・・・」
男「ありがとうな。話してくれて」
女友「うん」
男「それから、ずっと女さんのそばに居てくれてありがとう。女さんの友達で居続けてくれて本当にありがとう。」
女友「・・・泣かすなよ。早く女ちゃんの所にいけよぉ」