屋上を出ると階段を駆け下りた。何だか居ても立ってもいられなくて、直ぐにでも女さんの顔が見たくて。
今すぐ女さんを笑わしたい!!
男「・・・そうだ!」
もう一度、あの人を呼ぼう!あの人がいればまた笑ってくれる。女さんの教室に向かう前に、俺は用務員室に向かった。
教室には女さんが席に座っていた。他の生徒は誰もいなかった。
男「女さん」
女「・・・遅いのよ。待ちくたびれたわ」
女さんの机の前に行き、大きく息を吸い込んだ。
男「あいーん!」
女「・・・」
男「ゲッツ!」
女「・・・」
男「だっちゅーの!」
女「・・・」
こんな芸人のギャグじゃ笑わないのは分かってる。でも、今日は何としても笑わしたい。100回滑ってもいい。一回でも笑ってくれたら最高だ。
女「今日はここでやるの?」
男「ああ!ここが今日の舞台だ。絶対に笑わしてやる!」
女「・・・ふーん。」