【※感動※】男「好きです。つきあってください」 女「・・・条件がある」

笑子と教室に戻る途中、廊下で女さんとすれ違った。

女友「あ、男君ジャマイカ!」

男「ども」

女「あ・・・」

男「・・・じゃ」

女さんと目が合わせないように足早に通り過ぎる。

女「あ、あの!」

女さんの声が背中越しに聞こえた。でも、俺は聞こえていないふりをして、教室のドアを開けた。

女友「あ、え?どうしたの女っち?なんかあった?」

女「・・・」

教室に入り、席に着くと机に突っ伏した。なんだか疲れた、今日はもう帰りたい。

笑子「あんなにあからさまに避けなくてもいいのに、何か言いたそうだったよ?」

男「・・・多分近づかないでとか、ウザいとかだと思う。」

笑子「はぁー。そんなことをあんなに真剣な顔で言わないよ。まったく、男はほーんと女々しいところあるよねー」

男「・・・笑子、背中に毛虫ついてる」

笑子「え?やだ!ちょっと取って!ねぇ、早く」

男「やーだ」

自分を嫌う人なんて、嫌いになればいいはずだ。そうすれば少しは心が落ち着く。でも、俺はどうしても、どうしたって、女さんの事を嫌いになんてなれない。

笑子「ちょっと!早く取って、ねぇ!お願い!」

男「わはははは!踊れ踊れぃ!」

今日みたいに避け続けていれば、そのうち忘れられるはずだ。女さんの事を。女さんを大好きだった自分自身の気持ちを。

それが俺が出した答えだった。

▼ 続きは次のページにて♪ ▼
前のページへ 次のページへ