ようやく女さんは笑いが収まり立ち上がった。
女「・・・」
男「よし、女さん。これで俺と付き合ってくれるんだな」
女「・・・ずるいわ、あんなの反則よ。」
また思い出したのか、女さんの口角が上がる。
男「モノマネがツボなんて女さん意外とガキっぽいとこあるんだね」
女「・・・はぁ?言っとくけど貴方のモノマネに笑った訳じゃないから!」
男「え?」
女「マヌケさに笑ったのよ!」
男「え?でも、笑いは笑いだろ」
女「・・・そうね。罰は無しでも良いわ。でも、まだ今の貴方とは付き合う気にはならない」
そういうと、女さんは俺に背を向けて歩き出した。背中が小刻みに震えているのは気のせいだろうか?
男「あ、ちなみに罰ってなんだったの?」
女「・・・忘れて良いわ」
男「気になるから教えてよ!
女さんは立ち止まり振り向いた。どーもまだ笑いが収まり切らないのか頬がピクピクしている。
女「・・・これから毎日お昼、一緒に食べる。そういう罰」
言いながら彼女は俯いた。全く何処が罰何だか。
男「わかった。悔しいがその罰を受ける事にする!明日昼に君のクラスに行くよ」
女「・・・だから罰は無しっていってるじゃない」
男「じゃ罰じゃない!君と少しでも一緒に居たいから!明日から俺と昼飯を一緒に食べて欲しい!」
女「か、勝手にすれば!」
女さんは全速力で体育館裏から出て行った。明日こそは計算された笑いで彼女からとびきりの笑顔を引き出してやる。